Seakayaking , Backcountry Skiing , Mountain Trip ...... It's My SLOW LIFE
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2012年の春⑥ 復帰に向けて
ケガをして、自分の体をよく知るようになった。

リハビリは筋力回復のトレーニングであるが、
今はまだ、筋力をつける段階ではなく、
筋肉が動くことを思い出す時期だとか・・・。
そんな中で、自分のもともと筋力の弱かったところや癖も教えてもらった。


「痛み」に対する人間の不思議な感覚も知った。
仕事中は、まったく痛みを感じることはない。
気持ちが分散して、集中するものが絶えず変わっていく。
しかし、一日が終わり寝るころになると「痛みに集中する」らしい。
だから、一日のうちで、今は夜がしんどい。

おかげで、朝は今まで以上に早起きになってしまった。


◆復帰に向けて

病院の窓から見えていた山の白い頂からは、すっかり雪がなくなっていた。
むき出しの土が遠くまで広がっていた田んぼには稲が植えられ、
あっという間に背を高くして、辺りは緑色の平地に変わっていった。

124535.jpg


入院生活も2ヶ月になろうとするころ、
日常の生活を忘れてしまいそうだったので、
ドクターに相談して現地を離れ、もとの生活に戻ることにした。

長いことお世話になった病院では、
この地の方々のゆっくりとした時間と優しさのおかげで、
すっかり心まで治癒させていただいた。
皆さんには感謝してもしきれない。

175803.jpg



大きな骨を折ってしまったらしく、まだ完治はしていないそうなので、
本格的にトレーニングが始められるのはまだまだ先だそうだ。

リハビリの先生には、
「ここまで回復するとは思ってませんでした。」
と言われたが、なんとか思いどおりに動けるようになってきた。

しかし、主治医からは、
「けっこう、バラバラだったから、激しい運動をしてると、
将来的には痛みが強くなってくるから無理をしないように。」
と言われた。
「20~30kgくらいの荷物を担いで3日くらい山に入るのは?」
「それは激しすぎます。」
と呆れられたが、それでも、遊べなくなったわけではなさそうだ。
しかし、ちょっと遊び方は考えないといけないなあ。
最近流行のウルトラライト仕様で山に入ればひざの寿命も延びるかな。

ここまで治療してくださった先生方、看護にあたってくださった方々には
感謝の気持ちでいっぱいだ。


退院の日、駆けつけてくれたQちゃんにお願いをして
救助のお礼を伝えにヘリを出してくれた
鳥取県の航空センターまで連れて行ってもらった。
礼を伝えるのはボクのはずなのだが、
なぜだかQちゃんまでもが手土産をもってきてくれている・・・
おまけにこの日は退院祝いだとたいそうなご馳走をいただいた。
全く礼節の義に厚い男だ。

あたたかく出迎えてくださった航空センターの皆さんには、
緊張のあまりうまくお礼の言葉を伝えることはできなかったが、
精一杯の気持ちを伝えて帰ってきた。
ずっと重くつかえていた思いが軽くなった。


これでボクの2012年の春に一つの区切りをつけることができた。


ホームタウンに戻ったら、
スポーツドクターをされている先生のところでお世話になることにした。
その先生が、紹介状を見て開口一番、
「たいへんでしたね!」

ヘリで救助をされるという状況もさることながら、
ボクの怪我は、整形外科の中でも重症の部類に入る怪我らしい。
骨は砕け、破片はつぶれ、人口骨を使いながら修復しているらしい。
現地の主治医は無口な人で、そんな説明は何もなかったが、
これだけの状態を上手に修復してくださっていたとのことだった。
靭帯などに損傷もなく、痛みも強くないことは幸運であるようだ。
そして、これからはとにかくリハビリをがんばらなくてはいけないと告げられた。

そう、ボクはまだまともに歩くことができないのだ!!



人に迷惑をかけてはいけない。
これは遊びなのだから。
しかし、ボクは迷惑をかけてしまった。

では、もうこんな遊びはしなければいいのだろうか。
身勝手かもしれないけれど、
ボクの頭の中にはそんな思いは少しもよぎることがなかった。
ただ、そのためにも、自分なりのけじめをつけられればと思ってきた。







改めてブログに綴るのも…とずっと迷っていたけれど、
ボクがこの体験を語ることで、いろんな人が
あいつみたいになっちゃだめだと安全意識をもっと高めてくれれば
痛かった思いは報われる。







ブログを再開して、ボクの現状を知った友人たちが連絡をくれた。

よけいなことは何も言わず、おかえりと言ってくれた人。
また山に帰っておいでと声をかけてくれる人。
まだ歩けないならキャンプでもして一緒に遊ぼうと言ってくれる人。
カヤックツーリングならできるだろうからリハビリをがんばれ!
とはっぱをかけてくれる人。
そんな優しさが、こっ恥ずかしくもあり、
ダメージを受けた心にはこれ以上にない薬として染み渡った。







仲間と一緒に海や山を駆け回ることはまだもう少し先のことだけれど、
その日を楽しみに、
これまでのことに感謝しながら一日一日を送りたいと思う。









こんな事故を起こしたけれど、
いいのか悪いのか、ボクはいたって今までと変わらない。

そう、たぶん、そのうち、ボクは懲りずにまた山に登っている。
(`へ´)ゞ




関連記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。