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2012年の春⑤ 入院・その後
長い入院生活を経験した。
2か月も何もしないで過ごすなんて、想像もつかなかったけれど、
・・・心も体もリフレッシュというより、使えないものになっていくようだった。

社会と隔絶された世界で、ほんとに身も心も治療を施してもらった。
現実社会に復帰するのが不安になる長さだったけれど、
入院生活は夢を見ているような時間。
もう現実に引き戻されている。
もちろん、そうでなければならない。

今週は仕事に復帰して1週間。
あっという間に過ぎ去った時間だった。






◆入院・治療

腫れがひいた1週間後に手術。
4つくらいに砕けた骨は2枚のプレートで固定されることになった。
それまではひたすら痛み止めを飲みながら安静にしてアイシング。
自分ではベッドから動き出すこともできず、
なにかをするたびに人の手を借りることとなった。

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とにかく寝ているしかない毎日だが、痛みに耐えることしかできないので、
安静にしておくことであっという間に一日が過ぎていた。

手術後1週間ほどで痛みは和らぎ、少しずつリハビリを始めていくことになった。
病室の方々も、病院の方々も、
こんな事故を起こして運ばれてきたボクに、
とてもあたたかく接してくださり、
社会とは隔絶された建物の中で順調に回復に向かっていった。




◆費用の問題

このような事故を起こして避けて通れないのは費用の問題だ。

事故を起こせば人が動き、お金がかかる。
自己責任でその費用を負うことは当然のことである。

事故は起こしてはならない。
しかし、起こってしまったときに、その責任を取ることができるのか。
幸いボクは救助費用を補償してくれる山岳保険と
入院治療時の費用を補償してくれる医療保険に加入している。
BCを始めた時に絶対に入っておかなければいけないと言われていたものだ。

事故を起こしてしまったとき、お金の問題は現実としてさらに自分を苦しめる。
使わないにこしたことはないが、今回はこの保険がなければ、
冷静に対処することはできなかったかもしれない。




◆お礼

救助に来てくれたのは鳥取県の防災ヘリだった。
そのため、救助費用を請求されることはなかった。
しかし、それでは責任を取ることができない。
そのことが、ずっと自分の心の中にわだかまっていた。


事故を起こしたことは新聞でも報道された。
一つの社会的説諭であるから、それは覚悟していた。
しかし、ヘリを目撃した人たちがネット上で綴った
「人に迷惑かけちゃいけないね・・・」的な言葉に、
わかってはいても気持ちは沈んでいった。



安易な救助要請をしたのではないか。
骨折くらいなら生死にかかわるような問題ではないのだから、
何時間かけてでも自力で下山することができたのではないか。
そうすべきだったのではないか・・・。

いや、やはりあの怪我で無理に動くことは、
さらに問題を大きくすることになっていただろうと思う。
仲間はきっと最後まで最善を尽くしてくれただろうと思うけれど、
救助を要請するのが適切な状況だったと思う。

問題は、そんな状況を作ってしまったことだ。
この一点に尽きる。

あんな場所で怪我をするからダメなんだと言われれば、
それ以上、何も言うことはできない。
怪我をして人に迷惑をかけるやつは、
こんな遊びをしてはいけないのかもしれない。

ベッドに横たわっているしかない時間は、
こんな自分に気持ちを向けるしかなく、罪悪感でいっぱいだった。


落ち込むボクに救いの手を差し伸べてくれたのはQちゃんだった。
救助に携わった人たちに直接お礼はできないが、
なんらかの形でお礼ができるのではないか。
ヘリを出動させてくれた鳥取県にお礼がしたいなら、
『ふるさと納税』というのはどうだろう。
そう教えてくれた彼は、ボクが救助された数日後に、
彼自身、すでに手続きをしていたようだ。
本当に、礼に厚く律儀な男だ。



退院して、日常生活でもご迷惑をかけた方々へお詫びを済ませ、
最後に、救助していただいた対価にはとても及ばないが、
お世話になった鳥取県に、『ふるさと納税』を行う形でけじめをつけさせていただいた。




この一連の事故に巻き込みながらも、支え続けてくれた
シゲさん、Qちゃんにも、改めて感謝である。




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